志古~請川・楊枝橋~明倫小学校


薬師堂
薬師堂

【日 時】2018年5月12日(土)
【天 候】晴れ
【コース】志古~請川・楊枝橋~明倫小学校
【ルート】 (6:40)志古--(9:10)万歳峠--(9:55)中辺路--(11:05)請川==
(12:10)楊枝橋--(13:30)楊枝--(14:55)明倫小学校--(16:00)楊枝--(17:15)楊枝橋
【所要時間】4時間25分/5時間05分
【メンバー 】単独


朝5時頃から明るくなる。6時前に小川口を出て国道311を北山川沿いに下る。瀞峡に向かう国道が2車線になっている。トンネルも出来かなり走りやすい。志古には6時半過ぎに着いた。ウォータージェット船乗り場の駐車場に車を停める。ウォータージェット船の始発は9:40。熊野古道の標識を確かめる。世界遺産熊野古道伊勢路4.4kの青い標識を確認し、出発する。

道を渡ると大きな駐車場がある。川沿いの平坦な舗装道を進む。小雲取道(熊野参詣道)の標識がある。最後の小屋付近から所々にショートカットのルートを示す茶色の金属板に白ペンキで志古方面⇔熊野古道小雲取方面の標識がある。林道から別れショートカットルートに入ると踏み跡の薄い急な山道になる。巌に掘り込まれた摩崖仏が林道直下にある。林道に出て再度山道に入ると右側に畜産施設が見えてくる。閑散として施設は稼働していないと見たが舎に近づくと尾を振っている牛が見えた。それにしてもこんな山奥に畜産施設を作らなければならない時代になったのか。急な坂道を登ると岩に掘られた摩崖仏がある。ここで一服する。

舗装道に出たりショートカットルートに入ったりしながら進む。舗装道に出てそのまま進んでいくと一遍上人名号碑が道路の下にある。錫杖のようなものを肩に掛けた岩に刻まれたレリーフがある。そのまま舗装道を進むとこの先は熊野古道ではありませんの標識がある。おかしいと思いながらそのまま進むと宝篋印塔の案内がある。更に進むと尾根になり下り始める。本を取り出し地図を確認する。本ルートからかなり北側に外れている。舗装道を下りると谷になったところから熊野古道伊勢路の標識があった。思わぬ道草となった。

両側が山に挟まれた谷沿いの苔むしたルートになり標識もあり安心して歩行できる。急な坂道を登ると明瞭な峠の万歳峠(414m)に達する。妙法山の標識があり左の尾根から登れるようだ。小雲取道合流点まで1.5k。乗り越すと一気に下りになる。妙法山の北側を巻くルートになる。植林帯の中の道になりアップダウンしながら2つの谷を越える。平坦な道を進むと小雲取道に出る。今までの道とは打って変わって幅広でよく踏まれた道になる。請川から来た人と行き交うが西洋系の人が多い。松畑茶屋跡で一服。中辺路5xと書かれた木の距離標識で現在位置が確認できる。緩やかに下っていくと熊野川が望まれる。請川の集落の中を通り国道に出る。コンビニで食料を調達して店員さんにバス停を確認。11:20のバスに乗る。バスに乗るのは久しぶりで着席するまで待ってくれた。熊野川は増水して濁っている。発電所を車窓から撮影。北山川の合流点では清流が濁流にのみ込まれていた。請川で下車。660円。ジェット船切符売り場でお土産を購入。

時間もあるので楊枝橋から明倫小学校方面に行くことにする。国道から三和大橋を渡って、楊枝橋の少し上流の道路脇に車を停め昼食を済ませ出発する。楊枝川沿いの平坦な県道紀和線の舗装道を進む。快晴の風のない昼下がりで直射日光が強く感じる。崖崩れの補修工事個所では車から足を投げ出して作業者が休んでいる。大きなザックを担いだ大きな体躯の外国人女性と行き交い驚く。道路沿いに張り出した木陰を追いながら進む。特徴の少ない景色に飽きがくるころ、左に白い福杓観世音菩薩像。暫く進むと左に水車谷跡。楊枝川銅山史跡御案内の看板がある。開拓記念石碑や水車谷跡登り口の標識があるが時間のある時に訪ねてみたい。川を渡った左奥にトロッコ電車の終着駅があるはずだが良く判らない。うず高く積まれた砕石跡は往時を偲ばせ、今でもマツしか生えていない。暫く進むと小屋がありその先に延元文字の看板がある。ここが延元文字岩の入り口。暫く行くと左に地蔵さんがあり谷が流れている。木陰で休憩する。

県道を進むと家が現れ楊枝の集落に入る。道路沿いに商店があり左下に嘗ての鉱山住宅を思わせる区画された建物が並ぶ。以前は「総房(そうぼう)」と呼ばれていたように記憶する。集落を過ぎそのまま先に進もうとすると家から男の人が出てきて「熊野古道を探しているのか」と呼び止められる。古道はここから上にあると言われる。地図みせ確認する。私は小さなショートカットルートかなと思い先に進む。地図の感覚から間違いと思い楊枝まで戻る。言われた辺りから適当に集落の上に登ると出口まで205m(板屋方面)の古道標識があった。本宮道➄は小さな谷にコンクリの丸い橋通過。植林帯の出口には次の入り口まで1.7kの標識。本宮道特有のショートカットルート。左にひとつ家屋を見る。奥に見えるのは一族山か。舗装道を緩やかに登っていくと右に畜産施設がある。xx牛乳と書かれたタンク車がある。遮蔽され中の動物は外から見えない。林道分岐には和知谷線は通行止めとある。この辺り幾つか林道がある様子。案内に従いショートカットを進む。急坂を登り林道に降りると平坦な舗装道になる。暫く進むと一昨日来た明倫小学校跡に出る。15時前到着で踏査図のコースタイムとの差が把握できた。

今来た道を辿り帰途に就く。畜産施設からは人声が聞こえ何か会議でもしている様子。楊枝に降りると一仕事終えた夫婦連れが軽トラで帰り支度。楊枝からの登り口には「この先行き止まり」の看板があり古道の標識はなかった。トロッコ電車辺りをカメラに収める。日が西に傾き往路ほど陽射しは気にならない。崩壊地の作業者はいない。楊枝橋の手前を歩いていると後からラ男性がランニングして追い越して行った。車の所に戻る。これで今回の目標は一応達成したことになる。

薬師堂を廻って湯ノ口温泉に向かう。熊野川は増水で濁流気味。対岸の船着場は営業を終えウォータージェット船が係留されている。薬師堂は中学校の卒業写真に掲載されている。中学校の時トロッコ電車の最終駅まで乗ってここまで歩いて来たことになるが覚えていない。写真からはもう少し大きいと考えていたが実物はこじんまりした感じ。湯ノ口温泉に向かう。林道は色々分岐がある。標識を確認しながらアップダウンを繰り返す。木の間から一族山が見えるがスッキリ見える所はなかった。温泉でカップラーメンを食べてゆっくり湯に浸る。疲れていたので熟睡できた。


水車谷説明板 一遍上人名号碑
水車谷説明板
一遍上人名号碑



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